子どもが学校に行けなくなったとき、働く保護者が直面するのが「仕事をどうするか」です。留守番できない年齢なら日中の付き添いが必要になり、学校との連絡・通院・面談は平日の日中に集中します。当事者のブログには、働き方を変えるまでの葛藤と、変えた後の変化が具体的に記録されています。
この記事では、働く保護者自身が書いた体験ブログ8本を実際に読み、仕事との両立をめぐる悩みと工夫を整理しました。文中の内容はいずれも各記事の要約(意訳)であり、原文はリンク先でお読みいただけます。
① 「働けなくなる恐怖」と経済的プレッシャー
- 収入が途絶えるかもしれない切迫感。 店舗を経営するシングルマザーは、子どもが行けなくなった日から自分も店に立てなくなり、「収入がなくなるかもしれない」という恐怖と向き合った経緯を記録しています。数年かけて、息子を支えながら働ける形へ少しずつ事業を転換していったそうです(不登校になったら、ママは働けない——不登校と働く母の現実)。ひとりで家計を担う家庭ほど、この葛藤は切実です。
- 専門資格があっても両立は難しかった。 公認心理師の資格を持つ母親でも、低学年の子どもの突然の不登校には対応しきれず、心の余裕を失って退職に至った経緯が綴られています(子どもが不登校になると働けない!)。
- 罪悪感が柔軟な選択肢まで奪う。 「職場に迷惑をかけている」という負い目から、本来可能だったはずの勤務調整すら言い出せなくなっていた、という振り返りもあります(フルタイムで働く親が、突然わが子の不登校に直面したとき)。
経済的な支援制度については不登校とお金・経済的支援まとめで整理しています。
② 職場に相談したとき、何が起きたか
- 上司の一言で働き続けられた。 「出勤できる時に働いてくれたらいい」という上司の理解を得て、平日午前中限定の勤務に切り替えた記録があります(【不登校の親】働き方を変える勇気)。
- 職場への相談自体が高いハードル。 元スクールソーシャルワーカーの母親は、職場に事情を話すことの心理的な壁と、周囲のちょっとした理解が日々の継続を支えることを記録しています(不登校になったら、ママは働けない——親の対応のコツ)。
- 異動・リモート・週休3日という選択。 通勤片道1時間の負担が親子双方に響いていたため、上司の計らいで負担の軽い部署への異動とリモート勤務に切り替え、「あの決断をして良かった」と振り返る記録もあります(不登校になって働き方を変えた)。
③ 一時的に仕事を減らしたら、子どもが変わった
- 2週間の「プチ休職」で娘が安定した。 テレワーク中も仕事を優先してしまい、娘が孤独を感じていたことに気づいた母親が、思い切って2週間休職したところ、娘の機嫌の良い時間が増え登校頻度も上がった、という記録があります(低学年×行き渋りママ。仕事をプチ休職してみた結果)。
- ただし「辞めれば解決」ではない。 仕事を辞めた家庭・続けた家庭の双方に葛藤が残るのは、不登校の親のリアルな悩みまとめでも扱ったとおりです。共通するのは、ゼロかイチかではなく段階的に調整した家庭ほど、後悔が少ないという傾向でした。
④ 周囲の批判と、親の認識の転換
- 「甘やかし」批判との闘い。 在宅で働く母親は、祖母からの「甘やかしてはだめ」という言葉に揺れながら、「この子のペースを信じて待つことが親の強さ」という認識に辿り着いた過程を記録しています(「わがまま」なんかじゃない)。祖父母世代との認識のずれは祖父母・親戚の理解まとめでも扱っています。
悩み別・相談先の目安
| よくある悩み | 相談先の目安 |
|---|---|
| 日中の子どもの居場所がない | 教育支援センター、フリースクール |
| 経済的な不安が大きい | 自治体の就学援助・経済的支援まとめ |
| ひとりで抱え込んでいる | 親の会(セルフケアまとめ)、自治体の教育相談 |
具体的な窓口の住所・電話番号は自治体から相談先を探すからご覧ください。
職場に相談するときのヒント
体験談から読み取れる、両立の負担を減らすための工夫です。
- 「全部か何もないか」で考えない。 完全に辞める・今まで通り続けるの二択ではなく、時短勤務・在宅勤務・部署異動など、段階的な調整を試みた家庭ほど後悔が少ない傾向がありました。
- 職場への相談は早めに、具体的に。 「事情があって調整したい」と漠然と伝えるより、「平日午前中のみ勤務にしたい」など具体的な希望を伝えた方が、理解や調整を得やすいようです。
- 罪悪感で選択肢を狭めない。「迷惑をかけている」という負い目から、本来可能な勤務調整すら言い出せなくなるケースがありました。まずは相談してみることが大切です。
- 一時的な休職も選択肢に入れる。 2週間程度の短期休職で家庭の状況が落ち着いた例もあります。長期の離職を決める前に、短期的な調整を試す方法もあります。
よくある質問
Q. 仕事を続けたいのですが、職場にどう相談すればいいか分かりません。
まずは直属の上司に、具体的な困りごと(送迎が必要、平日の面談が多いなど)と、希望する働き方(時短、在宅など)を伝えることから始められます。体験談でも、上司の理解一つで働き続けられたケースが複数ありました。
Q. 仕事を辞めるべきか続けるべきか、まだ決められません。
すぐに決断する必要はありません。体験談では、段階的に働き方を調整しながら、状況を見て判断した家庭が多く見られました。決断を急がず、まず職場に相談できる範囲を探ることから始めても構いません。
参考にしたブログ
- 「わがまま」なんかじゃない。不登校に貼られたレッテルを剥がしたい
- 不登校になったら、ママは働けない——不登校と働く母の現実
- 【不登校の親】働き方を変える勇気
- 子どもが不登校になると働けない!
- 低学年×行き渋りママ。仕事をプチ休職してみた結果
- 不登校になって働き方を変えた|自閉症の女の子の子育て
- 不登校になったら、ママは働けない——親の対応のコツ
- フルタイムで働く親が、突然わが子の不登校に直面したとき