学校の集団検診はもちろん、歯科や病院への通院にも行けなくなった——そんな悩みを抱える保護者は少なくありません。この記事ではその体験を整理しています。内容はいずれも各ブログの要約(意訳)です。
こども家庭庁によると令和6年度の小中学校の不登校児童生徒数は約35.4万人で、12年連続の増加・過去最多です(こども家庭庁)。
学校での検診を受けられない
学校医のクリニックで基本検査が受けられず、複数の医療機関を回る必要が生じた、という記録がありました。訪問診療を依頼しようとしても「前例がない」といった障壁に直面する一方で、地域の民間カフェが保健室のような役割を担っていた、という体験です(不登校と健康診断:学校で健診を受けられないとき どうしたらいい?)。
複数の医療機関を回ることの負担
原因不明の体調不良から、複数の医療機関を受診する必要が生じ、正確な診断にたどり着くまで時間がかかった、という記録がありました。「わかった風に病名をつける医師よりも『わからないから』と紹介状を書いてくれる医師の方がありがたい」という気づきが綴られていました(子どもが病気で不登校に。でも待っていたのは思いもしない未来だった)。
子どもが高熱を出したものの、不登校の状態で病院に連れて行くことへの不安が強かった、という記録もありました。医師からの矢継ぎ早な質問に動揺しながらも、医師によっては学校復帰が目的になってしまうのではという懸念も抱えていた、という体験です。一人で悩まず、不登校の親の会に参加することで安心できる相談環境を求めるようになっていった、という記録です(不登校親、子どもを病院へ連れていく。)。親のセルフケアは親のセルフケアまとめも参考になります。
外出そのものへの心理的な壁が大きいときは、無理に連れて行こうとせず、事情を医療機関に事前に伝えておく、親だけが先に相談に行くといった工夫が、複数のブログに共通して見られました。健康上の心配はありつつも、子どもの心理的な負担を第一に考える姿勢が語られています。
通院のハードルを下げる工夫
体験談から読み取れる、実際に試しやすい工夫を整理しました。
- 予約時に事情を伝えておく。「不登校で外出が難しい時期です」と一言添えるだけで、待ち時間の少ない時間帯や個室での待機など、配慮してもらえることがあります。
- 親だけが先に受診・相談する。 子どもを連れて行く前に、親が状況を説明しておくと、当日の問診が短くなり子どもの負担が減ります。
- すいている時間帯を選ぶ。 平日の午前など、同年代の子どもと会いにくい時間帯を選ぶ工夫は複数の体験談に共通していました。
- 緊急性で優先順位をつける。 むし歯の痛みなど放置できないものから対応し、定期検診などは本人の状態が落ち着いてからでも遅くありません。かかりつけ医に優先順位を相談するのも一つの方法です。
- 学校の集団検診が受けられない場合は学校に確認する。 個別受診での代替や結果の提出方法など、学校・自治体ごとの取り扱いを養護教諭(保健室の先生)に確認できます。
よくある質問
Q. 何ヶ月も歯科や病院に行けていません。まずどこに相談すればいいですか?
自治体の保健センター(保健所)は、健康面の相談全般の窓口です。訪問診療に対応している医療機関の情報や、受診のしかたについて相談できます。心の状態が心配な場合は児童精神科の受診体験まとめも参考にしてください。
Q. 外出自体をひどく嫌がります。無理にでも連れて行くべきですか?
体験談では、無理に連れ出すことがかえって外出への抵抗を強めた、という振り返りが目立ちます。緊急性が高い場合を除き、まず親だけで受診・相談して医師の判断を仰ぐ方法があります。外出への不安については外出できない・人目が気になる体験まとめも参考になります。
参考にしたブログ
相談先
通院が難しいときは、かかりつけ医に事前に事情を伝えたり、訪問診療に対応している医療機関がないか自治体の保健センターに相談してみることもできます。
- 親のセルフケアは親のセルフケアまとめ
- 相談先の全体像は不登校の相談先まとめ
- お住まいの自治体の窓口は自治体から相談先を探す