学校には行けなくても、図書館には足を運べた——そんな体験を綴ったブログが複数見つかりました。この記事では図書館が不登校の子の居場所になった過程を整理しています。内容はいずれも各ブログの要約(意訳)です。
こども家庭庁によると令和6年度の小中学校の不登校児童生徒数は約35.4万人で、12年連続の増加・過去最多です(こども家庭庁)。
職員の何気ない一言が転機に
- 両親の離婚をきっかけに不登校になった当事者本人が、図書館職員の「またいつでもおいでね」という言葉をきっかけに、学校に行かない時間の多くを図書館で過ごすようになった、という記録があります。 判断や指摘をされない受容的な接し方が、通い続ける支えになっていた、という体験でした(学校に行かず図書館に行ったときの話。)。
- ディスレクシア(読み書き障害)による困難を抱えながらも、誰にも見られず急かされない図書館の環境が「静かに言葉と向き合える、心の居場所」に変わった、という記録もありました。 詩や絵本、図鑑など「感じられる本」を通じた回復のプロセスが綴られていました(発達障害のボクが図書館という居場所をみつけた日)。
読書を通じた「自分だけじゃない」という発見
図書館で借りた本を通じて、「自分と同じ気持ちの人がこの世にいた」と気づき、それが回復のきっかけになった、という記録がありました。本が、同じ悩みを持つ他者とのつながりを感じさせるツールとして機能していた、という体験です(不登校だった僕のおすすめの8冊の本)。
制限なく本を借りられる環境が、読書中心の生活の支えになった、という記録もありました。最大12冊同時に借りることができ、読書がその後の生活の中心になっていった、という体験です(本が好きすぎて不登校になった、とある子供の話)。
多世代が利用する場という安心感
図書館は「司書や利用者など様々な人が常にいて社会に開かれている一方、自ら求めない限り干渉されず、他者と程よい距離が保てる場」だという記録がありました。多世代が利用するからこそ、不登校の子が通っても本人にも周囲にも違和感がなく、図書館職員との朝の挨拶や自発的な手伝いを通じて、互恵的な関係が築かれていった、という体験です(図書館へおいで不登校の子たち)。習い事や居場所づくりの他の選択肢は習い事・居場所まとめも参考になります。
学校以外の「自分のペースが保障される場所」があることが、少しずつ社会との接点を取り戻すきっかけになっていた——というのが複数のブログに共通するメッセージでした。
図書館を居場所にするときのヒント
体験談から読み取れる、通いやすくするための工夫です。
- 平日の午前・午後の空いている時間を選ぶ。 学校の授業時間帯は同年代と会いにくく、周囲の目を気にせず過ごしやすい時間帯です。
- 最初は「読む」以外の目的でもいい。 涼しい・静か・誰にも干渉されない、といった環境そのものを目的に通い始めても構いません。
- 司書に一言伝えておくと安心なことも。 体験談にあるように、事情を軽く伝えておくと、無理に話しかけられず、必要なときだけ声をかけてもらえる関係を築きやすくなります。
- 学校の図書室という選択肢も。 校内の別室として図書室を居場所にしている学校もあります。詳しくは保健室・別室登校まとめも参考になります。
よくある質問
Q. 図書館に通うことは出席扱いになりますか?
図書館の利用そのものは出席扱いにはなりませんが、学校外の学習支援施設としての利用実績が、教育支援センターなどと組み合わせて出席の判断材料になることがあります。詳しくは在籍校にご確認ください。
Q. 子どもが「本を読むのは好きだけど学校の勉強はしたくない」と言います。無理に学習させるべきですか?
体験談では、まず読書という「好きなこと」を通じて自己肯定感を取り戻すプロセスが先にあり、学習への意欲はその後で自然に戻っていくケースが多く見られました。焦らず好きなことを尊重する姿勢が、複数のブログに共通しています。
参考にしたブログ
相談先
近くの図書館の利用の仕方や居場所づくりについては、教育支援センターでも相談できます。
- 習い事や居場所づくりは習い事・居場所まとめ
- 相談先の全体像は不登校の相談先まとめ
- お住まいの自治体の窓口は自治体から相談先を探す