保護者の悩み体験談まとめ転校環境調整

不登校からの引っ越し・転校|環境を変えるという決断の体験談

不登校をきっかけに引っ越しや転校を考えた保護者のブログを読み、決断までの迷い、短期間の変化が重なるストレス、進学を見据えた判断などを整理しました。note.comなどの体験談を要約しています。

ふとうこうナビ編集部公開 編集方針

不登校が続くと、「いっそ引っ越して環境を変えたら」と考える保護者は少なくありません。ただ、その決断にはさまざまな迷いが伴います。この記事では、引っ越しや転校を経験した(あるいは検討した)保護者のブログを読み、共通する悩みや気づきを整理しました。内容はいずれも各ブログの要約(意訳)です。

こども家庭庁によると令和6年度の小中学校の不登校児童生徒数は約35.4万人で、12年連続の増加・過去最多です(こども家庭庁)。

決断のきっかけと親の迷い

  • 子どもの一言が親の迷いを吹っ切るきっかけになった、という記録があります。 転校や引っ越しを何カ月も迷い続けていた親が、子ども自身の「引っ越したい」という言葉で「じゃあ次を考えよう」と行動に移せた、という体験が綴られていました(不登校だった息子の「引っ越したい」の一言で、わが家は動き出した)。
  • 支援体制の充実を決め手にするケースもありました。 現在の学校に十分な支援を求められないと感じ、療育や特別支援に力を入れている自治体への引っ越しを選んだ、という記録があります(環境を変えることは正解だったのか)。
  • 引っ越したくても引っ越せない事情を抱える家庭もありました。 学校のチャイムの音が家まで届いてつらい、同級生と会いたくないという子どもの気持ちに寄り添いながらも、離婚後の経済的事情などで実現できなかった、という体験も見られました(子どもが不登校になると引っ越したい…けど引っ越せなかったお話し)。

短期間に変化が重なるストレス

引っ越しと入学・卒園・お別れなどが1カ月足らずに集中し、子どもだけでなく親にも大きな負担がかかった、という記録がありました(3/31の引越し、からの入学、大きな環境の変化)。子どもが新生活に前向きな様子を見せる一方で、親自身は「悲しくて毎日泣いていた」と、自分の気持ちが後回しになっていたと振り返る声もありました。

転校先の見学時、子どもがうつむいたまま言葉を発せず不安な様子だった、という記録もあります。教員の丁寧な対応があっても、子どもの不安がすぐには軽くならないことを親が実感した体験です(引っ越し後、転校先の小学校へ)。

進学を見据えた中学生・高校生の判断

中学生以降の転校は、小学生の頃と違って高校受験という要素が加わります。元の学校への復学をまず検討しつつ、最終的には「子ども本人が進学に対してどう思っているか」を判断基準にした、という声がありました(中学生での不登校、転校を選ぶのはどのような時?)。

転校が「必ず解決する」わけではないという体験も共有されていました。転校初日は登校できたものの翌日から再び不登校になり、それでも親は「失敗ではなく新しいチャレンジの証」と捉え直した、という記録があります(転校というチャレンジ)。

環境を変えることは、うまくいく場合もいかない場合もある——というのが、複数のブログに共通するメッセージでした。すぐに結果を求めすぎず、子どもの反応を見ながら進めていく姿勢が語られています。転校・進路の選び方は通信制高校の選び方まとめも参考になります。

引っ越し・転校を決める前に確認したいこと

体験談から読み取れる、後悔を減らすための確認ポイントです。

  • 子ども自身の意思を最優先で確認する。 親主導で決めるより、本人から「動きたい」という言葉が出るタイミングを待った方が、その後の適応がスムーズだった例が複数見られました。
  • 短期間に変化を集中させない。 引っ越し・入学・卒園などが一度に重なると、子どもだけでなく親自身の負担も大きくなります。可能であれば時期を分散させる工夫が役立ちます。
  • 転校しても「必ず解決する」とは限らないと知っておく。 転校初日は登校できても、翌日から再び行けなくなるケースもあります。それを失敗と捉えず、次の一歩に活かす姿勢が大切なようです。
  • 転校先の支援体制を事前に確認する。 スクールカウンセラーの配置や特別支援の充実度など、決め手にした家庭もありました。

よくある質問

Q. 引っ越したくても経済的な事情で難しいです。他にできることはありますか?

引っ越しが難しい場合も、転校だけを検討する(校区外就学制度など)、教育支援センターやフリースクールで環境を変えるといった選択肢があります。まずは在籍校や教育委員会に相談してみることができます。

Q. 転校したのに、また行けなくなってしまいました。失敗だったのでしょうか?

体験談でも同様のケースがありましたが、多くの保護者が「失敗ではなく新しいチャレンジの証」と捉え直していました。一度の結果だけで判断せず、長い目で見守る姿勢が大切なようです。

参考にしたブログ

相談先

転校や引っ越しを検討する際も、まずは今の学校のスクールカウンセラーや教育支援センターに相談できます。転校先の情報収集は自治体の教育委員会が窓口になることが多いです。**引っ越しをせずに学校だけを変える「指定校変更」「区域外就学」という制度もあります。**詳しくは指定校変更・区域外就学とは?をご覧ください。

出典(公的情報)