保護者の悩み体験談まとめ転校環境の変化

転校がきっかけで不登校になった|保護者の体験談

転校・引っ越し直後に子どもが不登校になった保護者のブログを読み、新しい環境への不適応や、複数の変化が重なるストレスを整理しました。note.comなどの体験談を要約しています。

ふとうこうナビ編集部公開 編集方針

不登校を解消するために転校を選ぶケースがある一方で、転校そのものが不登校のきっかけになってしまうこともあります。この記事では、転校直後に不登校になった保護者のブログを読み、共通する悩みを整理しました。内容はいずれも各ブログの要約(意訳)です。

こども家庭庁によると令和6年度の小中学校の不登校児童生徒数は約35.4万人で、12年連続の増加・過去最多です(こども家庭庁)。

転入直後の人間関係の壁

  • 父親の転勤による学期途中の転校で、娘が転入後1カ月ほどで既存のグループに入れず、男児からの厳しい言葉を受けた、という記録があります。 「学校に行きたくない」と訴えるようになったものの、学校への相談と支援を通じて徐々に回復していった、という体験でした(学期途中の転校はつみます)。
  • 中学時代の小規模な学校環境が嫌で高校での新しいスタートを期待していたところ、転校先が1学年100人以上という大人数の環境で、かえって息苦しさを感じてしまった、という記録もありました。 環境を変えても、その環境自体が本人に合わなければ再び不登校になりうることを示す体験です(引越ししたのに学校に行けなくなった!どうしたらいい?)。

いじめを機にした転居と回復

いじめのターゲットにされて体が痩せ、チックやパニック発作が出るようになった子どもについて、学校側が十分な対応を取らなかったため、親戚の住む地域へ引っ越し転校させた、という記録がありました。支援的な新しい環境の中で、症状が改善していった、という体験です(「いじめられて引っ越し」を経験して)。

小3で不登校になった後、引っ越しが決まったことをきっかけに、より支援体制の整った学校を探した、という記録もありました。転校先の初回面談で、飼育されている亀との触れ合いが子どもをリラックスさせるきっかけになった、という体験です(不登校からの転校①)。

複数の変化が重なるストレス

新任教師のクラスで同級生からの嫌がらせが続き、授業中の混乱で「先生の声が聞こえない」と訴えるようになった子どもについて、全校児童30人未満の小規模校へ転校を決断した、という記録がありました。親が仕事を減らし、学校の支援的な関わりの中で無理に登校を促さない姿勢を続けた結果、1年後には通常登校が実現していった、という体験です(「もう学校には行かない」小学校2年生の娘と1年後の運動会)。転校先の選び方は通信制高校の選び方まとめも参考になります。

環境を変えることは有効な場合もあれば、うまくいかない場合もある——というのが複数のブログに共通するメッセージでした。転校直後の適応状況を焦らずに見守り、必要であれば学校の支援体制を再度見直すことが大切なようです。

転校前後に確認しておきたいこと

体験談から読み取れる、転校をスムーズにするためのポイントです。

  • 転校前に転校先の支援体制を確認する。 スクールカウンセラーの配置、少人数クラスの有無、教育支援センターとの連携など、事前に問い合わせておくと安心材料になります。
  • 転入時の引き継ぎを丁寧にお願いする。 前の学校での配慮事項(いじめの経緯、体調面の配慮など)を転校先にきちんと伝えることが、初期対応の質を左右します。
  • 最初の数週間は評価を急がない。 新しい環境への適応には時間がかかります。体験談でも「合わなかった」と判断するまで数ヶ月かけているケースが多く見られました。
  • 学期の区切りで転校できないか検討する。 やむを得ない事情がなければ、学期途中より学期・学年の区切りでの転校の方が、新しい人間関係を築きやすい傾向があります。

よくある質問

Q. 転校させれば不登校は解消しますか?

体験談では、環境が合えば回復につながる例もあれば、環境を変えてもうまくいかない例もありました。転校は万能の解決策ではなく、本人に合った環境かどうかを見極める視点が必要です。

Q. 転校先でもまた不登校になりそうで不安です。

転校前に、本人が何に困っていたのか(人数、雰囲気、学習ペースなど)を整理しておくと、転校先選びの判断材料になります。転校・引っ越し全般の体験は不登校からの引っ越し・転校の体験談も参考にしてください。

参考にしたブログ

相談先

転校直後の不適応が心配なときは、新しい在籍校のスクールカウンセラーや教育支援センターに早めに相談することができます。

出典(公的情報)