COCOLOプラン文部科学省不登校対策

COCOLOプランとは?文部科学省の不登校対策「3つの柱」をわかりやすく解説

COCOLOプランは、令和5年3月に文部科学省がまとめた不登校対策の指針です。学びの場の確保、心のSOSの早期発見、学校風土の改善という3つの柱の内容と、教育支援センターや学びの多様化学校との関係を公式情報をもとに解説します。

ふとうこうナビ編集部公開 編集方針

このサイトのいくつかの記事で触れている「COCOLOプラン」について、まとまった説明を知りたいという方向けに、公式情報をもとに整理しました。

COCOLOプランとは

COCOLOプランとは、文部科学省が令和5年(2023年)3月31日に取りまとめた不登校対策の方針「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」の通称です文部科学省 不登校対策(COCOLOプラン等)について)。「COCOLO」は、“Comfortable, Customized and Optimized Locations of learning”(快適で、個別最適化された学びの場)の頭文字を取った通称とされています。

不登校の児童生徒数が増加を続けるなか、それまでの「学校復帰」を前提としがちだった支援の考え方を見直し、一人ひとりに合った多様な学びの場を確保することを打ち出したのが大きな特徴です。

3つの柱

COCOLOプランは、次の3つを大きな方向性(柱)としています。

① 不登校の児童生徒全ての学びの場を確保する

学びたいと思ったときに学べる環境を整えるための施策です。

  • 学びの多様化学校(不登校特例校)の設置促進
  • 校内教育支援センター(校内サポートルーム等)の設置促進
  • 教育支援センターの機能強化
  • 高等学校等における柔軟で質の高い学びの提供
  • 多様な学びの場・居場所の確保

具体的な施設については学びの多様化学校(不登校特例校)とは?校内教育支援センターとは?教育支援センター(適応指導教室)とは?で詳しく解説しています。

② 心の小さなSOSを見逃さず、「チーム学校」で支援する

早期発見・早期対応のための施策です。

  • 1人1台端末を活用し、児童生徒の不安や生活リズムの変化を把握する
  • 「チーム学校」による迅速な支援と、適切な支援機関への橋渡し
  • 教育と福祉等の連携による保護者支援

③ 学校の風土を「みんなが安心して学べる」場所にする

不登校の子どもだけでなく、学校そのものの環境改善に関する施策です。

  • 学校風土の「見える化」
  • 授業改善
  • いじめ対応の徹底
  • 児童生徒が参加する校則の見直し
  • 快適で温かみのある環境整備
  • 多様性を認め合う共生社会の実現

このサイトで扱っている関連施策との対応

COCOLOプランに基づいて整備が進められている施設・制度のうち、このサイトで詳しく扱っているものを整理します。

COCOLOプランの柱 関連する制度・施設 解説記事
学びの場の確保 学びの多様化学校(不登校特例校) 解説記事
学びの場の確保 校内教育支援センター 解説記事
学びの場の確保 教育支援センター(適応指導教室) 解説記事
学びの場の確保 家庭学習の出席扱い制度 体験談まとめ

よくある質問

Q. COCOLOプランによって、不登校対応は具体的に何が変わったのですか?

もっとも大きな変化は、「学校に戻すこと」を前提としない支援へと方針が明確に転換されたことです。校内教育支援センターの設置促進や、学びの多様化学校の増設目標(令和9年度までに各都道府県・政令指定都市に最低1校)など、学校復帰以外の学びの場を具体的に増やす施策が打ち出されました。

Q. COCOLOプランは全国の学校で一律に実施されているのですか?

COCOLOプランは国の方針・目標であり、実際の施策の実施状況は自治体や学校によって差があります。校内教育支援センターや学びの多様化学校の整備状況も地域ごとに異なるため、お住まいの自治体でどこまで整備が進んでいるかは、教育委員会や在籍校に確認する必要があります。

Q. COCOLOプランについて、もっと詳しく知るにはどうすればいいですか?

文部科学省の公式ページに、プランの全文や関連する通知が掲載されています。学校での具体的な対応について疑問がある場合は、まず担任やスクールカウンセラーに相談し、COCOLOプランに基づく施策が自校でどう取り入れられているか尋ねてみるのも一つの方法です。

相談先

COCOLOプランに基づく施策の利用を検討する場合も、まずは在籍校や教育委員会への相談が入り口になります。

出典