ペアレントメンター発達障害ピアサポート

ペアレントメンターとは?経験者に相談できる支援制度、ペアレント・トレーニングとの違い

発達障害のある子どもを育てた経験を持つ保護者が、同じ立場の保護者の相談に応じる「ペアレントメンター」。厚生労働省の事業としての位置づけ、利用方法、専門家によるプログラム「ペアレント・トレーニング」との違いを解説します。

ふとうこうナビ編集部公開 編集方針

発達特性のある子どもの子育てに悩んだとき、専門家の助言だけでなく「同じ経験をした人に話を聞いてほしい」と感じることがあります。そのニーズに応える仕組みが「ペアレントメンター」です。

ペアレントメンターとは

ペアレントメンターとは、自閉症などの発達障害のある子どもを育てた経験を持つ保護者等で、同じように発達障害の診断を受けた子どもを持つ保護者等に対し、自身の子育ての経験をもとに相談に応じ、有益な情報を提供する、養成研修を受けたボランティア支援者です。

厚生労働省は2010年度から、都道府県などがペアレントメンターを養成する取り組みへの支援を開始し、2012年度からは地域生活支援事業の一環として、発達障害者支援センターの運営事業に組み込まれています。地域の児童相談所や保育所などの関係機関と連携しながら、地域全体でこどもと保護者を支える体制づくりが進められています(国立精神・神経医療研究センター)。

ペアレント・トレーニングとの違い

似た名前の支援に「ペアレント・トレーニング」がありますが、性質は大きく異なります。

ペアレントメンター ペアレント・トレーニング
提供者 発達障害の子育て経験を持つ保護者(ボランティア) 専門家(医療・福祉・教育の専門職)
内容 経験に基づく相談・情報提供(ピアサポート) 子どもへの関わり方を学ぶ体系的なプログラム
目的 孤立感の軽減、経験者としての共感的理解 養育スキルの習得、親子関係の改善

**「専門的な助言がほしい」場合はペアレント・トレーニング、「同じ立場の人に気持ちを分かってほしい・経験を聞きたい」場合はペアレントメンター、と使い分けるとよいでしょう。**両方を組み合わせて利用している家庭もあります。

どうやって相談するか

ペアレントメンターは、都道府県や政令指定都市が運営する発達障害者支援センターを窓口として活動していることが多く、地域の自閉症協会や発達障害関連の親の会と連携して養成研修が行われています。**利用を希望する場合は、まずお住まいの都道府県の発達障害者支援センターに問い合わせるのが確実です。**発達障害者支援センターの位置づけは発達障害者支援法とは?で解説しています。

よくある質問

Q. ペアレントメンターに相談すれば、専門的なアドバイスがもらえますか?

ペアレントメンターはあくまで経験者としての立場から相談に応じるボランティアであり、医療・心理の専門的な診断や治療を行う立場ではありません。専門的な助言が必要な場合は、医療機関や発達障害者支援センターの専門職、ペアレント・トレーニングも検討してください。

Q. 自分の住む地域にペアレントメンターがいるかどうか、どう調べればいいですか?

都道府県ごとに養成・運営状況が異なるため、お住まいの都道府県の発達障害者支援センターに直接問い合わせるのが確実です。

Q. 不登校の相談にも対応してもらえますか?

ペアレントメンターは発達障害の子育て経験全般についての相談を対象としており、その中には不登校にまつわる悩みも含まれることがあります。ただし専門は発達障害の子育てであり、不登校そのものの専門相談窓口ではない点に留意してください。

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