直接顔を合わせて話すのが難しい子どもとのコミュニケーション手段として、手紙や交換ノートを使った、という保護者のブログが複数見つかりました。この記事ではその体験を整理しています。内容はいずれも各ブログの要約(意訳)です。
こども家庭庁によると令和6年度の小中学校の不登校児童生徒数は約35.4万人で、12年連続の増加・過去最多です(こども家庭庁)。
直接会話が苦手な子への交換日記
直接の会話や電話を極度に嫌がる息子が、担任の先生との交換日記には「拍子抜けするほどあっさり」と応じた、という記録がありました。絵文字つきのやわらかい返信を何度も読み返し、主体的に返事を書くようになっていった、という体験です(担任の先生と交換日記を始めた息子)。
親子の交換ノートを取り入れ、色で気持ちを表現するページや、お互いに質問し合う形式を通じて、感情を言語化するのが苦手な子どもとの対話が深まった、という記録もありました(親子の交換ノート)。
先生への感謝を手紙で伝える
子どもの不登校の期間、支えてくれた学校の教職員に感謝の気持ちを伝えたいと、卒業式の写真を添えた手紙を送った、という記録がありました。先生からの返礼の手紙を通じて、周囲の支えの大きさを改めて実感した、という体験です(息子が不登校になって:先生からの手紙)。
「重くなりすぎない手紙」を子どもと一緒に工夫して作り、担任に渡したところ、先生から「嬉しかった」と直接連絡があり、親自身も満たされた気持ちになった、という記録もありました(不登校息子の担任の先生に手紙を書いた話)。年度末に感謝の手紙を書いた後、「その時々の気持ちはすぐに伝える方がいい」と気づいた、という声もあります(年度末、担任の先生へ手紙を書き思ったこと)。校長先生への感謝のメールに、心に響く返信が届いた、という記録もありました(不登校娘が卒業した小学校からの、感動の返信メール)。
励ましの言葉が負担になることも
不登校の子への手紙を書こうとしてやめた、という記録もありました。「待ってるね」という励ましが「学校に行かなきゃ」というプレッシャーになると気づき、代わりに折り紙のお守りを渡すことにした、という体験です(不登校のクラスメイトに手紙を書こうとしてやめた話)。
親自身が書くことで整理する
子どもへの手紙だけでなく、親自身が毎朝A4用紙に思いついたことを書き出す「モーニングノート」を実践し、不安な気持ちが整理されていった、という記録もありました(不登校で不安が高まった時のオススメ)。親のセルフケアは親のセルフケアまとめも参考になります。
直接の会話が難しい状況でも、書き言葉であれば気持ちを伝えられる——というのが複数のブログに共通するメッセージでした。ただし励ましの言葉がプレッシャーにならないよう、受け取る側への配慮も大切にされていました。
手紙・交換ノートを始めるときのヒント
体験談から読み取れる、無理なく始めるための工夫です。
- 返事を強要しない。 交換ノートは、書きたいときに書く、読むだけでもいいというルールにしておくと、負担なく続けられます。
- 「学校に戻ってほしい」という下心を隠さない工夫をする。 言葉の端々ににじむ期待は、子どもに伝わってしまうことがあります。素直な気持ちを書きつつも、結論を急がない姿勢が大切なようです。
- 絵や色、シールなど言葉以外の表現も取り入れる。 感情を言語化するのが苦手な子には、色で気持ちを表現するページなど、文字以外の手段が効果的な場合があります。
- 先生への手紙は「重くなりすぎない」ようにする。 感謝を伝えたい場合も、簡潔で気軽なトーンの方が、相手も返しやすいようです。
よくある質問
Q. 手紙を書いても返事が来ません。意味がないのでしょうか?
体験談でも、返事がすぐに来なくても、後から読み返して気持ちの整理に役立ったという声がありました。返事の有無にかかわらず、気持ちを言葉にする行為自体に価値があると捉えることができます。
Q. 励ましの言葉を書きたいのですが、プレッシャーにならないか心配です。
体験談にもあるように、「待ってるね」といった言葉が「早く学校に行かなきゃ」というプレッシャーになることがあります。結果を急かす言葉より、今の気持ちに寄り添う言葉を選ぶことが大切なようです。親子の会話全般については声かけ・親子の会話まとめも参考にしてください。
参考にしたブログ
- 担任の先生と交換日記を始めた息子
- 親子の交換ノート
- 息子が不登校になって:先生からの手紙
- 不登校息子の担任の先生に手紙を書いた話
- 年度末、担任の先生へ手紙を書き思ったこと
- 不登校娘が卒業した小学校からの、感動の返信メール
- 不登校のクラスメイトに手紙を書こうとしてやめた話
- 不登校で不安が高まった時のオススメ
相談先
言葉でのやりとりが難しい場合の関わり方は、スクールカウンセラーや教育支援センターでも相談できます。
- 親子の会話については声かけ・親子の会話まとめ
- 相談先の全体像は不登校の相談先まとめ
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