保護者の悩み体験談まとめ創作活動自己肯定感

絵・創作・趣味を通じた不登校からの回復|保護者ブログの体験談

不登校の子どもが絵や創作活動を通じて少しずつ表現を取り戻していった過程を、保護者のブログから整理しました。言葉より先に届く表現、進路への不安、親自身の心の変化を要約しています。

ふとうこうナビ編集部公開 編集方針

不登校の子どもが心を閉ざしているとき、言葉でのコミュニケーションがうまくいかないことがあります。そんな中で、絵を描くことや創作活動が、子どもの気持ちに触れる数少ない手段になった、という体験を綴った保護者ブログが複数見つかりました。この記事ではその共通点を整理しています。内容はいずれも各ブログの要約(意訳)です。

こども家庭庁によると令和6年度の小中学校の不登校児童生徒数は約35.4万人で、12年連続の増加・過去最多です(こども家庭庁)。

言葉より先に届く表現

  • 子どもが何を感じているのか全くわからない苦しさから、言葉を使わない表現方法を試した、という記録があります。 AIで生成した色彩豊かなアート壁紙をきっかけに、心を閉ざしていた娘から「この色、好きかも」という小さな言葉を引き出せた、という体験でした(「この色、好きかも」──心を閉ざした娘との会話をつなげた感情アート壁紙)。
  • 他人のために絵を描く経験が、自己肯定感の回復につながった、という記録もありました。 エネルギーが変動し描ける時期と描けない時期がある中で、コミッション作業を続けることで技術と自信の両方が少しずつ育っていった、という体験です(「だれかのために」があなたのためになる)。

「好きなこと」が進路につながるかという不安

娘が「好き」というレベルのイラストスキルで、本当に通信制高校のイラストコースに対応できるのか、「好きなこと」が将来につながるのか——という不確実性を抱えながら、複数の学校を見学して回った、という記録がありました(通信制高校探しとります(その9)イラストコースがある学校見学)。「好きなこと」を軸にした進路の選び方は通信制高校の選び方まとめも参考になります。

支える親自身の心の変化

創作活動を応援する過程で、親自身の価値観が問い直された、という声も複数ありました。「学校に行くのが当たり前」という条件付きの価値観を無意識に子どもへ押しつけていたことに気づいた、という体験(子どもが不登校になったのでいろんな人に頼ってみた)や、周囲に謝り続ける日々の中で自分の自己肯定感が下がっていくのを感じた、という体験(まわりに謝り続けて、少しずつ自己肯定感が下がってしまう)が語られています。

6年間の不登校経験を経て、自己肯定感とは「揺れている自分、迷っている自分も丸ごと抱きしめること」だとたどり着いた、という記録もありました(不登校からの〜自己肯定感とは??)。自分自身のトラウマが子どもへの対応を無意識に歪めていたことに気づき、親の心の癒しなしに子どもを適切に支えるのは難しいと感じた、という声もあります(不登校を許せない理由)。

創作活動そのものが子どもを直接変えるわけではなくても、それをきっかけに親子のコミュニケーションが少しずつ再開し、親自身も自分の価値観を見つめ直す機会になった——というのが複数のブログに共通するメッセージでした。

創作活動を通じて関わるときのヒント

体験談から読み取れる、無理なく寄り添うための工夫です。

  • 上手・下手を評価しない。 技術的な成長より、表現すること自体を認める姿勢が、子どもの安心感につながっていました。
  • エネルギーの波を前提にする。 描ける時期と描けない時期があるのは自然なことです。継続を強制せず、波に合わせて見守ることが大切なようです。
  • 「これ、好きかも」の一言を見逃さない。 ささやかな言葉の変化が、心を開くサインになることがあります。すぐに深掘りせず、まず受け止める姿勢が効果的でした。
  • 進路につながるかは焦って判断しない。 「好き」が将来の職業や進学に直結するとは限りませんが、体験談では、好きなことを軸に進路を探すプロセス自体が子どもの自信になっていました。

よくある質問

Q. 絵を描くこと以外、何にも興味を示しません。将来が心配です。

体験談では、一つの好きなことに没頭する時期を経て、そこから技術や自信、社会とのつながりが広がっていったケースが多く見られました。今の興味を否定せず、まずそこを応援することが回復の土台になるようです。

Q. 「好きなこと」を進路にできるか分かりません。

イラストやデザインなど、好きなことを学べるコースがある通信制高校や専門学校も増えています。まずは見学や資料請求から情報を集めてみることができます。通信制高校の選び方まとめも参考にしてください。

参考にしたブログ

相談先

創作活動そのものへの支援ではなくても、子どもの好きなことをどう伸ばすかは教育支援センターやフリースクールでも相談できます。

出典(公的情報)