推し活やアニメ、ゲームなど、子どもが夢中になっているものを、はじめは「時間の浪費では」と心配していたけれど、実は大切な心の支えだったと気づいた——そんな保護者のブログを読み、共通する気づきを整理しました。内容はいずれも各ブログの要約(意訳)です。
こども家庭庁によると令和6年度の小中学校の不登校児童生徒数は約35.4万人で、12年連続の増加・過去最多です(こども家庭庁)。
元気な姿とのギャップに戸惑う
ライブや推し活には元気に参加できるのに、学校の話になると急に不機嫌になる娘との温度差に戸惑った、という記録がありました。「嫌なことから逃げているだけでは」という疑問を抱えながらも、推し活で見せる元気さの中に回復の兆しを感じ取ろうとしていた、という体験です(推し活はできるのに、学校は無理。それでも回復していますか?)。
懸念から理解への転換
長編アニメに没頭する息子を、当初は「昼夜逆転」や「だらだらしている」と心配していた記録がありました。しかし、以前運動に打ち込んでいた頃より家族の時間が減っていたことに気づき、「アニメを一緒に見ながら考察し合う、のんびりした時間は実は貴重」と捉え直していった、という体験です(まだまだ不登校なアニメ難民)。
K-POPダンスに熱中する娘を見て、生活全体がうまくいっていないと感じていた父親が、「子どもの心のコップは今いっぱいで、新しいことを受け入れる余力がない」という周囲の助言をきっかけに対応を変えた、という記録もありました。制約を設けないことを心がけると、娘はダンススクールを続け、自然と韓国語も身につけていった、という体験です(小学校3年生・4年生の不登校)。
一緒に楽しむことで生まれる安心感
ゲームと動画編集に没頭する息子に、つまらなそうな顔をしないよう心がけ、理解できない動画でも一緒に夜遅くまで見るようにした、という記録がありました。不登校初期に壊れかけていた兄弟関係も、ゲームを通じて再び一緒に遊ぶようになっていった、という体験です(不登校息子との変わらない日々)。
娘の不登校を最初は否定的に捉えていたものの、仕事を休職して過ごす時間の中で、夕陽を見ながら娘の好きなアーティストのラジオを一緒に聴いて笑うといった何気ない共有体験を通じて、少しずつ信頼関係を取り戻していった、という記録もありました(娘の不登校で幸せになれた3つのこと)。子どもの好きなことを伸ばす場については習い事・居場所まとめも参考になります。
子どもが夢中になっているものを頭ごなしに否定せず、まず一緒に楽しんでみる——という姿勢が、複数のブログに共通していました。推し活や好きなことは、経済的な負担や将来への不安と隣り合わせではありますが、子どもにとっての心の居場所になっているようです。
推し活・好きなことを支えるときのヒント
体験談から読み取れる、無理なく寄り添うための工夫です。
- 「逃げているだけでは」という疑問を一旦脇に置く。 元気に見える活動と学校への抵抗感は、矛盾ではなく「今のエネルギーの使い先が違うだけ」と捉える視点が、体験談では回復の理解につながっていました。
- 一緒に見る・一緒に楽しむ時間を作る。 内容を理解できなくても、隣で一緒に時間を過ごすことが、子どもにとって「否定されていない」という安心感になります。
- 経済的な負担は事前にルールを決める。 グッズ購入やライブ参加などにかかる費用は、家庭の状況に応じて上限を決めておくと、後の対立を防げます。
- 禁止より「一緒に考える」姿勢。 生活リズムが大きく崩れる場合も、いきなり禁止するのではなく、本人と使い方を相談する方が長続きしやすいようです。
よくある質問
Q. 推し活にお金を使いすぎているようで心配です。
体験談でも経済的な負担への懸念は共通していましたが、いきなり制限するより、まず家庭で使える金額の範囲を親子で話し合うことが対立を避ける工夫として語られていました。
Q. 好きなことばかりで勉強に向かいません。放っておいていいのでしょうか?
体験談に共通するのは、まず好きなことを通じて自己肯定感や親子の信頼関係を取り戻すことが先にあり、学習意欲はその後で自然に戻ってくるケースが多いという点です。焦らず見守る姿勢が複数のブログで語られています。
参考にしたブログ
相談先
子どもの興味や好きなことをどう伸ばすかは、教育支援センターやフリースクールでも相談できます。
- 習い事や居場所づくりは習い事・居場所まとめ
- 相談先の全体像は不登校の相談先まとめ
- お住まいの自治体の窓口は自治体から相談先を探す