「ついきつく言ってしまった」「怒鳴ってしまった」——不登校の対応に追われる中で、自分の言動を後から悔やむ保護者は少なくありません。この記事では、子どもを叱ってしまったことへの後悔と、その後の関係修復について綴られた保護者のブログを読み、共通する悩みや気づきを整理しました。内容はいずれも各ブログの要約(意訳)です。
こども家庭庁によると令和6年度の小中学校の不登校児童生徒数は約35.4万人で、12年連続の増加・過去最多です(こども家庭庁)。
子どもを「未熟な存在」として見ていたことへの気づき
- 子どもを頭ごなしに決めつけ、親の思い通りにさせようとしていたと振り返る記録があります。 子どもを「弱い存在」「未熟な生き物」として見ていたことに気づき、ひとりの人間として見直すようになったことで、子どもが自分の意見を言えるようになったという体験でした(不登校を後悔する日)。
- 「学歴社会」「学校は必要」という自分の信念に縛られ、世間体を気にして子どもを学校に行かせようとしていた、という記録もありました。 子ども自身ではなく学歴や将来ばかりに焦点を当ててぶつかり合いを繰り返していたことに気づき、子どもを「今の状態で」見つめ直すことで関係が改善していった、という体験です(我が子なのに優しく出来なかった後悔)。
何気ない一言が引き金になった後悔
子どもが好きなものを否定するような一言を言ってしまい、その直後に不登校が始まったことで「あの言葉が引き金になったのではないか」という後悔を今も抱え続けている、という記録がありました(息子が不登校になってから、今でも後悔しているあの言葉)。強い言葉をぶつけてしまった記憶がその後もずっと心に残り、自分自身が後悔に縛られていたと率直に綴る記録もあります(長引く不登校で生まれた「怒り」の感情)。
関係修復のきっかけ
複数のブログに共通していたのは、親のマインドセットの転換が関係修復の最初の一歩になっていたことです。「叱る・指摘する」という関わり方が、実は子どもの自責感や苦しみを増幅させていたと気づき、「本人を信じて待つ」姿勢へとシフトしていった、という記録がありました。完璧さを求めず「今の状態」の子どもをそのまま受け入れることが、親自身にとっても大きな転換点になったようです。関わり方全般の悩みは不登校の子との向き合い方まとめも参考になります。
叱ってしまったこと自体をなくすことよりも、「なぜ叱ってしまったのか」という自分自身の焦りや価値観に向き合い、少しずつ関わり方を変えていくプロセスが、複数のブログに共通して描かれていました。
言いすぎてしまった後にできること
体験談から読み取れる、その日のうちにできる関係修復のヒントです。
- 「ごめんね」を先延ばしにしない。 気まずさから謝罪のタイミングを逃してしまいがちですが、体験談では、短くてもその日のうちに謝ったことが関係の悪化を防いでいました。
- 謝るときに言い訳を挟まない。「あなたのために言った」と正当化を添えると、子どもには謝罪として伝わりにくくなります。まず行動そのものを謝ることが優先です。
- 怒りが再燃しそうなときは物理的に離れる。 一度その場を離れて深呼吸するなど、感情が高ぶった状態での会話を避ける工夫が複数の体験談に共通していました。
- 「なぜ叱ってしまったか」を後で自分だけで振り返る。 焦り・不安・疲労など、叱りの背景にある自分の状態に気づくことが、次に同じ場面を減らす助けになります。
よくある質問
Q. 何度も同じように叱ってしまいます。自分を責めてしまいます。
体験談でも、一度の気づきですぐに変われた人はほとんどいません。「気づいて、また同じことをして、また気づく」を繰り返しながら少しずつ変わっていくプロセスとして捉えると、自分を責めすぎずにいられます。親自身のケアについては親のセルフケアまとめも参考にしてください。
Q. 子どもが「もういい」と謝罪を受け入れてくれません。
すぐに関係が元通りになるとは限りません。体験談では、謝罪の言葉そのものより、その後の関わり方が変わったことで、時間をかけて信頼が戻っていったケースが多く見られました。焦らず、行動で示す姿勢を続けることが大切なようです。
参考にしたブログ
相談先
親自身の焦りや怒りの感情が抑えきれないときは、一人で抱え込まず、スクールカウンセラーや教育支援センターに相談することもできます。
- 関わり方の悩みは不登校の子との向き合い方まとめ
- 親のセルフケアは親のセルフケアまとめ
- お住まいの自治体の窓口は自治体から相談先を探す