一人の子どもが不登校になったあと、そのきょうだいまで「学校に行きたくない」と言い出す——そんな体験に戸惑う保護者は少なくありません。この記事では、きょうだいへの連鎖について綴られたブログを読み、共通する悩みを整理しました。内容はいずれも各ブログの要約(意訳)です。
こども家庭庁によると令和6年度の小中学校の不登校児童生徒数は約35.4万人で、12年連続の増加・過去最多です(こども家庭庁)。
小1の妹にもエネルギー切れが訪れる
兄が不登校の中、小学校に入学した妹が、春の運動会までは元気に通っていたものの、夏休み明けから徐々にエネルギーが切れ、9月には完全に登校できなくなった、という記録がありました。母親は当初「どうにかしよう」と対応していましたが、時間とともに「子どもは子どもなりに考えている」と過干渉を控える姿勢へと変わっていった、という体験です(兄妹で不登校、家で過ごすという選択から生まれたもの)。
「ずるい」という不公平感
下の子が「兄が家にいるのに自分だけ学校に行くのはずるい」と感じ、登校したりしなかったりを繰り返すようになった、という記録がありました。上の子の存在が下の子にとって「休むという選択肢もある」という気づきにつながっていた、という体験です(兄弟で連鎖してしまう不登校について)。
同じ親のもとで育っていても、きょうだいによって不登校になる子とならない子がいる、という記録もありました。子ども一人ひとりの特性に合わせて親の関わり方を見直したことで、家庭全体に良い変化があった、という体験です(兄弟で不登校になる子とならない子)。
きょうだい関係の緊張と修復
上の子の癇癪が下の子を傷つけ、下の子は「いつまた爆発するかわからない怖さ」を感じる一方、登校している子は「なんであの子ばっかり」という不満を抱える——そんなきょうだい関係の緊張が綴られた記録がありました。「きょうだいは仲が良いべき」という理想を手放し、それぞれの子に個別の時間を設けることで、少しずつ関係が改善していった、という体験です(「不登校のせいできょうだい仲が悪くなった?」その悩みと向き合う方法)。
弟が「2〜3年ずっと思っていた」という悩みを、ある日初めて「学校に行きたくない」と泣きながら打ち明けた、という記録もありました。きょうだいがいる環境で、長期間気持ちを我慢し続けていたことがうかがえます(弟「学校に行きたくない」とはじめて言った日)。関わり方全般の悩みは不登校の子との向き合い方まとめも参考になります。
「親の焦りをゼロにすることではなく、それを子どもに渡さない工夫」が大切だと気づいた、という声もありました(息子の不登校を支える日々)。きょうだいそれぞれの状況を比較しすぎず、一人ひとりに向き合う姿勢が、複数のブログに共通していました。
連鎖のサインに早めに気づくために
体験談から読み取れる、注意しておきたいポイントです。
- 「エネルギー切れ」は突然ではなく段階的に来ることが多い。 元気に見えていた子が徐々に朝の元気がなくなっていく変化は、体験談に繰り返し登場するパターンです。早めの兆候(口数が減る、疲れやすくなるなど)に気づけると対応しやすくなります。
- 「休んでいいんだ」という気づき自体は自然な反応。 きょうだいが休むことへの抵抗が薄れるのは、怠けではなく人間として自然な学習です。責めるより、その子自身の状態を見ることが大切です。
- 比較をやめ、個別の時間を作る。 きょうだいそれぞれの状況を比べず、一人ひとりに合わせた関わり方を模索することが、複数の体験談で家庭の安定につながっていました。
- 親の焦りを子どもに渡さない。 焦りそのものをなくすのは難しくても、それを言葉や態度で子どもにぶつけない工夫(一呼吸置く、別室で気持ちを整理するなど)が役立つようです。
よくある質問
Q. きょうだい全員が不登校になったら、どう対応すればいいですか?
一人ひとりの状態は異なるため、同じ対応を当てはめる必要はありません。まずは家庭全体の状況をスクールソーシャルワーカーや教育支援センターに伝え、家族単位でのサポートを相談する方法があります。きょうだい児のケア全般はきょうだい児ケアまとめも参考になります。
Q. きょうだいで態度が全く違います。なぜでしょうか?
同じ家庭環境でも、子どもの気質や学校での経験によって反応は大きく異なります。体験談でも「同じ親のもとでも、なる子とならない子がいる」という気づきが語られており、個々の特性に合わせた関わりが大切なようです。
参考にしたブログ
- 兄妹で不登校、家で過ごすという選択から生まれたもの
- 兄弟で連鎖してしまう不登校について
- 兄弟で不登校になる子とならない子
- 「不登校のせいできょうだい仲が悪くなった?」その悩みと向き合う方法
- 弟「学校に行きたくない」とはじめて言った日
- 息子の不登校を支える日々
相談先
きょうだいへの影響が心配なときは、教育支援センターやスクールカウンセラーに、家族全体のこととして相談することができます。
- きょうだい児のケアはきょうだい児ケアまとめ
- 関わり方の悩みは不登校の子との向き合い方まとめ
- お住まいの自治体の窓口は自治体から相談先を探す