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スクールロイヤーとは?保護者のための弁護士ではない、という誤解を解く

「スクールロイヤー」は、学校・教育委員会に法的な助言を行う弁護士制度です。保護者が無料で相談できる窓口だと誤解されがちですが、実際は学校側の立場に立つ役割です。制度の内容と、保護者が法的サポートを受けたいときの相談先(法テラス)を解説します。

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いじめ問題や学校とのトラブルを調べていると、「スクールロイヤー」という言葉を目にすることがあります。名前から「保護者が無料で相談できる弁護士」と誤解されがちですが、実際の役割は異なります。

スクールロイヤーとは

**スクールロイヤーとは、いじめ対応や保護者とのトラブル、教職員の労務管理など、学校現場で発生する法的な問題について、学校・教育委員会に助言を行う弁護士です。**日本弁護士連合会は「子どもの最善の利益を念頭に置きつつ、教育や福祉等の視点を取り入れながら、法的観点から継続的に学校に助言を行う弁護士」と定義しています。

制度導入の議論は平成27年(2015年)ごろの中央教育審議会にさかのぼり、令和2年度(2020年度)から全国的な活用が本格的に進められています。文部科学省は各教育委員会にスクールロイヤーの活用を求めています。

重要な注意点:スクールロイヤーは「学校側」の立場

**ここが最も誤解されやすいポイントです。スクールロイヤーは、保護者のための無料相談窓口ではありません。**あくまで学校・教育委員会に助言する立場であり、重大な事案では学校側の代理人として保護者と交渉する役割を担うこともあります。

つまり、いじめの被害を受けた側の保護者がスクールロイヤーに相談しても、必ずしも保護者の味方として動いてもらえるとは限らない、ということです。学校側の主張を法的に整理する役割であって、保護者の権利を代弁する存在ではない点を理解しておくことが大切です。

いじめ防止対策推進法とは?で解説した「不登校重大事態」の調査なども、学校・教育委員会側の対応としてスクールロイヤーが関わることがあります。

保護者自身が法的サポートを受けたいとき

学校側の対応に納得できず、保護者自身が法的な立場からアドバイスを受けたい場合は、次のような窓口があります。

  • 法テラス(日本司法支援センター): 国が設立した法的トラブルの総合案内所です。経済的に余裕のない場合、収入・資産が一定額以下(資力要件)であれば、無料の法律相談や弁護士費用の立替制度(民事法律扶助)を利用できることがあります(法テラス)。
  • 弁護士会の子どもの人権相談窓口: 各地の弁護士会が、子どもや保護者向けの無料相談窓口を設けていることがあります。
  • 教育委員会のいじめ相談窓口: 学校段階での対応に限界を感じる場合の相談先です。

一人で抱え込まず、まずはどこに相談すればいいか整理したい場合は不登校の相談先まとめも参考にしてください。

よくある質問

Q. スクールロイヤーに相談すれば、いじめの問題を解決してもらえますか?

スクールロイヤーは学校・教育委員会への助言が役割であり、保護者からの直接の依頼を受けて動く存在ではありません。学校がスクールロイヤーの助言を受けて対応を改善するケースはありますが、保護者自身が代理人として動いてほしい場合は、別途弁護士に依頼する必要があります。

Q. 弁護士に相談したいのですが、費用が心配です。

法テラスの民事法律扶助制度では、収入・資産が一定額以下の場合、無料の法律相談や弁護士費用の立替制度を利用できることがあります。まずは法テラスに問い合わせて、自分の状況で利用できる制度がないか確認してみることをおすすめします。

Q. 学校がスクールロイヤーの意見を盾に、こちらの要求を拒否してきました。どうすればいいですか?

学校側の対応に納得できない場合、教育委員会のさらに上位の相談窓口や、弁護士会の相談窓口、法テラスなど、第三者の立場から相談できる窓口を活用する方法があります。

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